ニールス・ボーア

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ニールス・ボーア(1885-1962)は、デンマークの理論物理学者で、量子力学の発展に多大な貢献をしました。コペンハーゲンに生まれ、コペンハーゲン大学で物理学を学びました。
彼の最も重要な功績は、1913年に発表した「ボーアの原子模型」です。これは、ラザフォードの原子模型にプランクの量子仮説を取り入れ、電子が特定の軌道(定常状態)のみを運動し、軌道間の遷移によって光を放出・吸収するという画期的な理論でした。この模型は、水素原子のスペクトルを説明することに成功し、原子構造の理解に大きな突破口を開きました。この業績により、彼は1922年にノーベル物理学賞を受賞しました。
ボーアは、コペンハーゲンに理論物理学研究所(現在のニールス・ボーア研究所)を設立し、世界のトップクラスの物理学者たちを集めました。彼は量子力学の解釈を巡るアインシュタインとの有名な論争(「ボーア=アインシュタイン論争」)でも知られ、「相補性」の原理を提唱しました。第二次世界大戦中はマンハッタン計画にも関与し、戦後は核兵器の国際管理を提唱するなど、科学者の社会的責任についても深く考えた人物です。

The opposite of a correct statement is a false statement.
The opposite of a profound truth may well be another profound truth.
 

正しい意見の反対は、誤った意見である。
ある深遠な真理の反対は、別の真理だろう。