ロバート・ブラウニング(1812-1889)は、ヴィクトリア朝時代のイギリスを代表する詩人です。ロンドン郊外のキャンバーウェルに生まれ、正規の大学教育はほとんど受けず、父親の豊富な蔵書を通じて独学で幅広い知識を身につけました。
彼は、劇的独白(Dramatic Monologue)という形式を確立したことで知られています。これは、登場人物が語り手となって、聞き手(通常は沈黙している)に語りかける形式で、語り手の内面的な葛藤、性格、そしてその人物が置かれた状況を深く掘り下げて描くものです。この手法によって、人間の複雑な心理や道徳的曖昧さを巧みに表現しました。
代表作には、『マイ・ラスト・ダッチェス』(My Last Duchess)、『フロイシャートの絵画』(Fra Lippo Lippi)、『司教が墓を建設する』(The Bishop Orders His Tomb)などが含まれる詩集『男性と女性』(Men and Women)や、『指輪と本』(The Ring and the Book)があります。
同じく詩人であるエリザベス・バレット・ブラウニングと結婚し、二人は文学界の有名カップルでした。ブラウニングの詩は、その深遠なテーマ、心理的な洞察、そして複雑な構成によって、ヴィクトリア朝詩の重要な柱の一つとされています。
| Love is best. 愛は最上なり。 |
| Motherhood; All love begins and ends there.母性愛。すべての愛は、そこに始まり、そこに終わる。 |
| God’s in His heaven, All’s right with the world.神は天にあり、この世はすべてこともなし。 |


