ドゥニ・ディドロ(1713-1784)は、18世紀フランスの哲学者、作家、思想家であり、啓蒙主義を代表する人物の一人です。ラングルに生まれ、イエズス会の学校で学び、パリで法律や哲学を学びました。
彼の最大の功績は、ジャン・ル・ロン・ダランベールとともに『百科全書(百科事典、または学術・技芸・諸工芸の体系的辞典)』を編纂したことです。この百科全書は、当時の最先端の知識を集大成し、理性と科学の普及を目指すもので、迷信や旧弊な権威主義に対する啓蒙思想の普及に極めて重要な役割を果たしました。1751年から約20年かけて刊行され、多くの困難や検閲に直面しながらも、ディドロの不屈の精神によって完成しました。
ディドロ自身も多岐にわたる分野で執筆活動を行い、哲学、文学、演劇、美術批評など、多くの分野で革新的な思想を発表しました。特に、『ラモーの甥』や『運命論者ジャックとその主人』といった作品では、人間性や自由意志、社会規範について深く考察しています。彼は無神論的な唯物論者であり、その思想は後のフランス革命にも影響を与えました。
| Never to repent and never to reproach others; these are the first step of wisdom. 決して後悔も、人への非難もしてはならない。 それが英知に至る第一歩なのだ。 |


