エドワード・ギボン

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エドワード・ギボン(1737-1794)は、イギリスの歴史家であり、その代表作『ローマ帝国衰亡史』(The History of the Decline and Fall of the Roman Empire)によって、史上最も偉大な歴史家の一人として広く認識されています。

この記念碑的な作品は、1776年から1788年にかけて全6巻で出版され、西暦96年のネルヴァ帝から1453年の東ローマ帝国滅亡まで、約1300年にわたるローマ帝国の歴史を詳細に記述しています。ギボンは、帝国の衰退の原因を、キリスト教の台頭、ローマ人の退廃、蛮族の侵入などに求め、その客観的かつ批判的な視点は、当時の歴史学に大きな影響を与えました。

彼の著作は、膨大な資料の渉猟、明晰な叙述、そして洗練された散文体によって特徴づけられます。特に、その荘厳で皮肉に満ちた文体は、多くの読者を魅了しました。ギボンは、単なる事実の羅列に終わらず、歴史の法則性や人間の営みの普遍性を探求しようとしました。『ローマ帝国衰亡史』は、その壮大な構想と学術的価値から、今日でも古典として読み継がれています。

History, which is, indeed, little more than the register of the crimes,

follies, and misfortunes of mankind.

歴史とは、ただ人類の犯罪、愚行、災難の記録にすぎない。

Corruption, the most infallible symptom of constitutional liberty.

腐敗は、憲法が保障する自由に付随するもっとも確かな症状である。