マルクス・アウレリウス

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マルクス・アウレリウス・アントニヌス(121年 – 180年)は、ローマ帝国の第16代皇帝(在位161年 – 180年)であり、ストア派哲学を代表する「哲人皇帝」として知られています。ローマの元老院議員の家系に生まれ、若い頃からストア派哲学に傾倒しました。
彼は「五賢帝」の最後の一人であり、その治世は、マルコマンニ戦争などの異民族との戦いや、アントニヌスの疫病(天然痘と推測される)の流行など、多くの困難に直面しました。そうした激動の時代にあって、皇帝としての重責を果たしながらも、哲学的な思索を深めました。
彼の唯一の著作である『自省録』は、ギリシア語で書かれた個人的な手記であり、ストア派の教えを実践するための内省が綴られています。この書の中で彼は、運命を受け入れ、理性を重んじ、徳を追求することによって心の平静と幸福を得ようとしました。外的要因に心を乱されることなく、自己の内面を律し、人間としての義務を果たすことの重要性を説いています。『自省録』は、古今東西の読者に読み継がれる普遍的な人生哲学の書として、今日でも高く評価されています。

There is a sin of omission, not only one of commission.

あることをすることによる罪もあるが、しないことによる罪もある。