トマス・カーライル

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トマス・カーライル(1795-1881)は、19世紀イギリスの思想家、歴史家、批評家です。スコットランドのダンフリースシャーに生まれ、エディンバラ大学で学びました。
彼の思想は、物質主義や機械論的な世界観を批判し、精神的な価値と英雄的指導者の重要性を強調するものでした。代表作の一つである『衣服の哲学』(Sartor Resartus)では、現代社会の形式主義や表面的な文化を風刺し、精神的な再生を訴えかけました。
また、『フランス革命史』は、その劇的で情熱的な文体によって高く評価され、フランス革命に関する最も影響力のある記述の一つとなりました。彼は歴史を「偉大な人物の伝記の集積」と捉え、『英雄、英雄崇拝および歴史における英雄的なもの』では、社会を導く英雄的指導者の役割を力説しました。
カーライルは、産業革命によって生じた社会問題にも強い関心を持ち、労働者の貧困や格差を批判しました。彼の著作は、ヴィクトリア朝の思想界に大きな影響を与え、ラスキンやディケンズなど、同時代の多くの作家や思想家に影響を与えました。その辛辣ながらも情熱的な文体と深い洞察は、今日でも多くの読者を惹きつけています。

Blessed is he who has found his work; let him ask no other blessedness.

なすべき事を見つけたものは幸いである。
その人に他の幸福を求めさせてはならない。

History is the essence of innumerable biographies.

歴史とは、無数の伝記の精髄である。

The crash of the whole solar and stellar systems could only kill you once.

太陽系と星のすべてが壊れても、
君が死ぬのは1度きりだ。

I don’t like to talk much with people who always agree with me.
It is amusing to coquette with an echo for a little while,
but one soon tires of it.
 

私は、自分にいつも賛同する人とは多くを話したくない。
しばしの間、反響と戯れることも楽しいが、
誰でもすぐに飽きてしまう。

Experience is the best of schoolmaster, only the school-fees are heavy.

経験は、最上の教師である。
しかし、授業料は高くつく。

Man is a tool-using animal. Without tools he is nothing, with tools he is all.

人間は道具を使う動物である。
道具なしでは無であり、道具があると全てである。

The history of the world is but the biography of great men.

世界の歴史とは、まさに偉人伝である。