トマス・ヘンリー・ハクスリー

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トマス・ヘンリー・ハクスリー(1825-1895)は、19世紀イギリスの生物学者であり、チャールズ・ダーウィンの進化論の熱心な擁護者として知られています。ロンドン郊外のイーリングに生まれ、正規の教育はほとんど受けず、独学で医学と自然科学を修めました。
彼は海洋生物学の研究でキャリアをスタートさせましたが、ダーウィンの『種の起源』が出版されると、その強力な支持者となりました。ハクスリーは、進化論が当時の宗教的ドグマや旧来の科学的見解と対立する中で、一般大衆や学術界に進化論を理解させ、受け入れさせるために尽力しました。特に、1860年のオックスフォード大学でのサミュエル・ウィルバーフォース司教との公開討論は有名で、「ダーウィンのブルドッグ」と称される彼の論客ぶりを示しました。
また、ハクスリーは「不可知論(Agnosticism)」という言葉を提唱し、神の存在や宇宙の究極的な真理については、人間の理性では知りえないとする立場を表明しました。科学教育の普及にも力を入れ、大学や一般市民向けの講演を通じて科学的思考の重要性を説きました。彼の活動は、科学と社会の関係、科学教育のあり方に大きな影響を与えました。

The great end of life is not knowledge but action.

人生の大きな目的は、知識ではなく、行動にある。