トマス・ア・ケンピス

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トマス・ア・ケンピス(1380年頃 – 1471年)は、中世後期ドイツ出身の修道士、著述家であり、キリスト教の霊的古典『キリストに倣いて(キリストのまねび)』の著者として広く知られています。現在のドイツ・ケンプテンに生まれ、オランダのデーフェンテルで「共同生活兄弟団」という敬虔な共同体に学び、後にアグネスベルクの聖アグネス修道院に入り、生涯のほとんどをそこで過ごしました。
彼の代表作『キリストに倣いて』は、聖書に次いで広く読まれるキリスト教書の一つとされ、キリストの模範に従うこと、内面的な敬虔さ、謙遜、世俗的な欲望からの解放を説いています。この書は、神との個人的な関係を深めるための実践的な指針を提供し、中世末期から近代初期にかけての敬虔主義運動「デヴォティオ・モデルナ(新しい敬虔)」の精神を体現するものでした。
簡潔で清澄な文体で書かれたこの書は、数多くの言語に翻訳され、カトリック、プロテスタントを問わず、多くの人々に霊的指導を与え続けています。トマス・ア・ケンピスは、その生涯を通じて質素で敬虔な生活を送り、神との一致を求める内面的な信仰の重要性を説いた人物として記憶されています。

Verily, when the day of judgment comes,
we shall not be asked what we have read, but what we have done.

誠に、審判の日が来たとき、問われるのは、
我々が何を読んだかではなく、何をしたかなのである。