ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)は、19世紀イギリスを代表する哲学者、経済学者、論理学者、社会思想家です。ロンドンに生まれ、父ジェームズ・ミルとベンサムの薫陶を受け、幼少期から英才教育を受けました。
彼は功利主義の主要な提唱者の一人として知られ、『功利主義論』では、ベンサムの功利主義を修正し、快楽の「質」の概念を導入しました。また、『自由論』では、個人の自由が社会にとって不可欠であることを力説し、国家や社会が個人の思想や行動を不当に干渉することへの警鐘を鳴らしました。この中で提示された「危害の原則」は、今日でも自由な社会の根幹をなす思想とされています。
女性の権利擁護にも熱心で、『女性の隷属』では、女性の不平等を批判し、男女平等を強く主張しました。彼の思想は、政治、経済、倫理、社会改革の分野に多大な影響を与え、現代のリベラリズムの発展に貢献しました。
| The liberty of the individual must be thus far limited; he must not make himself a nuisance to other people. 個人の自由は、次の程度に制限されなければならない。 |


